内科系の用途

内科系の用途

人工膵臓の内科系用途

  • グルコースクランプ法(正常血糖クランプ/高血糖クランプ/クランプOGL)*2,3
  • インスリノーマの診断
  • 糖尿病患者の血糖日内変動の管理
  • 糖尿病性昏睡時の一時的な血糖管理

インスリン抵抗性とは?

インスリン抵抗性は生活習慣病の重要な病態で、生体(身体)へのインスリンの効きめの指標となります。 最近の糖尿病増加はインスリン抵抗性を主な原因とする人が増えているためと考えられています。
さらに肥満、高血圧症、脂質異常症(動脈硬化症)の危険因子であることから、治療の重要性が注目されています。

個々の患者の病態、特にインスリン抵抗性の評価を厳密にすることは生活習慣病の治療指針に大きな意味をもたらします。

グルコースクランプとは?

グルコース代謝に寄与する主に骨格筋等について耐糖能障害が生じているかを調べる手法です。*5
日本国内では一般的に人工膵臓を用いてインスリン抵抗性を評価します。
一般的にはグルコース代謝率(M値)=GIR(Glucose Infusion Rate)の数字の大小で体内のインスリンの効き具合を診断します。

  • *2 駒津 光久, 絵本 正憲, 田村 好史, 西田 健朗, 小川 裕, 松葉 育郎, 渥美 義仁, 野田 光彦.次世代型人工膵臓研究会作業部会.ベッドサイド型人工膵臓を用いたグルコースクランプ法の標準化.プラクティス 26(5):557-562, 2009
  • *3 山崎 義光, 池田 雅彦. 血糖連続測定/血糖クランプ法/インスリン感受性(抵抗性)検査. 日本医師会雑誌 特別号 120(8):S185-S186, 1998
  • *4 河盛 隆造, 東堂 龍平, 山崎 義光, 清水 靖久,七里 元亮 , 阿部 裕,宮田 正彦, 浜路 政靖, 坂本 嗣郎, 坂口 寛正, 中尾 量保. 微小インスリノーマ部位診断への人工膵島の応用. 糖尿病 23(9):851-859, 1980
  • *5 R. A. DeFronzo et al. Glucose clamp technique: a method for quantifying insulin secretion and resistance. Am. J Physiol. 237(3): E214-23, 1979 sep

グルコースクランプ法

保険点数

D231 人工膵臓検査(一連につき) 5,000点(0点)
(出典:平成28年厚生労働省告示第五十二号)

適用については、以下のとおりです。
(出典:保医発0304第3号 平成28年3月4日診療報酬の算定方法の一部改正に伴う実施上の留意事項について(通知))

D231 人工膵臓検査(一連につき)

  1. 人工膵臓検査は糖尿病患者の治療に際してインスリン抵抗性の評価、至適インスリン用量の決定等を目的として、血管内に留置した二重腔カテーテルから吸引した血中のグルコース値を連続して測定した場合に算定できる。
  2. 算定の対象となる患者は、次の療養が必要な糖尿病等の患者であって、医師が人工膵臓検査以外による血糖調整が困難であると認めたものである。
    • 糖尿病性腎症に対する透析時の血糖管理
    • 難治性低血糖症の治療のための血糖消費量決定
    • インスリン抵抗性がみられる難治性糖尿病に対するインスリン感受性テスト及び血糖管理
  3. 2日以上にわたり連続して実施した場合においても、一連として1回の算定とする。
  4. 人工膵臓検査と同一日に行った血中グルコース測定は別に算定できない。
  5. 穿刺部位のガーゼ交換等の処置料及び材料料は別に算定できない

施設基準

(出典:保医発0304第2号 平成28年3月4日 特掲診療料の施設基準等及びその届出に関する手続きの取扱いについて(通知))

人工膵臓検査に関する施設基準

  1. 患者の緊急事態に対応する緊急検査が可能な検査体制を有していること。
  2. 担当する医師が常時待機しており、糖尿病の治療に関し、専門の知識及び少なくとも5年以上の経験を有する常勤の医師が2名以上配置されていること。
  3. 人工膵臓検査を行うために必要な次に掲げる検査が当該保険医療機関内で常時実施できるよう必要な機器を備えていること。
    • 血液学的検査 (赤血球沈降速度、赤血球数、白血球数、血小板数、ヘマトクリット値、ヘモグロビンA1C、血液浸透圧)
    • 生化学的検査 (グルコース、アンモニア、ケトン体、アミラーゼ、総窒素、尿素窒素、総コレステロール、インスリン、グルカゴン、ナトリウム、クロール、カリウム、無機リン、カルシウム)
  4. 100人以上の糖尿病患者を入院又は外来で現に管理していること。
  5. 入院基本料(特別入院基本料を除く。)を算定していること。
  6. 前記各項でいう「常時」とは、勤務様態の如何にかかわらず、午前0時より午後12時までの間のことである。
  7. 医療法第30条の4第1項に規定する医療計画との連携も図りつつ、地域における当該検査に使用する機器の配置の適正にも留意されていること。
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